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2024.12.16

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空き家が劣化する原因とは?劣化のデメリットや管理の重要性を解説

空き家が劣化する原因とは?劣化のデメリットや管理の重要性を解説


この記事のハイライト

●空き家が劣化する原因は換気不足・雨漏り・配管の錆び・害虫や動物の侵入の4つ

●劣化するデメリットは売却や賃貸活用が困難な点・特定空家に指定される可能性がある点・放火や倒壊のリスクがある点の3つ

●管理のポイントは定期的な通水や換気・害虫の駆除・売却を早めに検討すること


空き家は定期的に管理しなければ、すぐに劣化してしまいます。
しかし、なぜ劣化するのか疑問に思う方もいらっしゃるでしょう。
本記事では、空き家が劣化する原因や劣化することで発生するデメリット、空き家管理の重要性について解説します。
横浜市、川崎市、湘南で空き家を所有している方は、ぜひ参考になさってください。

目次

  • ・1. 空き家が劣化する4つの原因!
  • ・2. 空き家の劣化がもたらす3つの大きなデメリット!
  • ・3. 空き家を劣化させないためには管理・メンテナンスが重要!
  • ・4. まとめ

空き家が劣化する4つの原因!


空き家は、使用されていない期間が長くなると、通常よりも劣化のスピードが早くなります。
その主な原因は、以下のとおりです。



原因①換気不足


空き家は、窓やドアが閉じたままの状態が続くため、室内の空気が滞留しやすくなります。
人が住んでいる家では、日常の生活により自然と空気の入れ替えがおこなわれるのに対し、空き家では人の出入りがなければ空気の入れ替えがおこなわれません。
換気が不足すると、湿度が上昇してカビの発生を促進し、劣化の原因となります。
とくに、日本の梅雨時期は湿気がこもりやすく、畳や壁にカビが生えるリスクが高まります。



原因②雨漏りのリスク


空き家は、雨漏りが起きてもその発見が遅れる傾向があるため、注意が必要です。
とくに築年数が経過した家では、屋根や壁などの経年劣化により、雨漏りのリスクが高まります。
人が住んでいる家では、雨漏りを早期に発見することができ、迅速な対処が可能です。
しかし、空き家では意識的にチェックしないと、気づかない間に悪化する可能性が高いです。
雨漏りは放置すると、天井や壁だけでなく、柱や床下も損傷するリスクがあり、劣化の原因となります。



原因③配管の錆び


空き家では、水の使用が少なくなるため、給排水管の劣化が進行しやすくなります。
とくに、長期間使用されない排水管は、なかの水が蒸発し、下水のにおいや害虫が室内にまで上がってきやすいです。
また、給排水管の渇きにより錆びると、通水したときに破裂や破損のリスクが高まる点にも注意が必要です。



原因④害虫や動物の侵入


空き家は、定期的な掃除がおこなわれないため、埃や汚れが溜まりやすくなります。
埃や汚れは餌となるため、それが原因で害虫が発生しやすくなります。
また、空き家は人間の気配がないため、野生動物の住処にもなりやすく、その結果、家の中が不衛生になるリスクが高いです。

空き家の劣化がもたらす3つの大きなデメリット!


空き家の劣化は、経済的な損失だけでなく、様々なデメリットがあります。
主なデメリットは以下の3つです。



デメリット①売却・賃貸が難しくなる


劣化が進んだ空き家は、傍から見て印象が悪いため、いざ「売却したい」または「賃貸活用したい」と思ったときに、買主・借主が見つけにくくなります。
良好な状態の家は少しのリフォームで再利用可能ですが、劣化が進んだ家は多くの修繕費用がかかります。
自分で住む場合も、カビの除去や配管の交換、雨漏りの修理などが必要となるでしょう。
また、すべての問題が修繕で解決するわけではありません。
日本では新築や築年数の浅い家のほうが好まれるため、古い空き家は修繕しても、なかなか買主・借主が現れず、修繕費を回収できないリスクもあります。
そのため、築年数が古い場合は、早めに売却を検討するのがおすすめです。



デメリット②「特定空家」に指定される


あまりにも劣化が進み、周囲に悪影響を及ぼす恐れのある空き家は、「空家等対策の推進に関する特別措置法」に基づき、特定空家に指定されます。
特定空家に指定されると、自治体から空き家の状態を改善するように、指導・助言や勧告がおこなわれます。
行政から勧告があっても従わない場合は、住宅用地の特例による固定資産税の減税措置が受けられなくなる点がデメリットです。
さらに、命令に従わないと、50万円以下の過料に科される恐れもあります。
最悪の場合、行政代執行に基づいて、強制的に修繕または撤去される事例もあります。
行政代執行にかかった費用は所有者に請求されますが、想像以上に高額な費用を請求される可能性があるため、ご注意ください。



デメリット③放火・倒壊の危険性


劣化のひどい空き家は、自然災害が発生したときに倒壊するリスクがあります。
倒壊した場合、その処分には高額な費用がかかります。
また、近隣住民に被害が及んだ場合、損害賠償責任が生じる可能性もあるため、注意が必要です。
とくに雑草やゴミが散乱している空き家は放火されるリスクも高く、火災が発生すると、周辺への延焼や多額の損害賠償が生じる恐れがあります。

空き家を劣化させないためには管理・メンテナンスが重要!


空き家の適切な管理は、財産を守るためだけでなく、周囲の安全や環境への影響を考慮するうえでも大切です。
定期的な点検やメンテナンスをおこなうと、前述したデメリットを最小限に抑えることができます。
管理・メンテナンスをおこなう際のポイントは、以下のとおりです。



ポイント①給排水管の管理


給排水管は、前述のとおり、長期間使用されないと錆びたり、詰まりやすくなります。
空き家管理の際は、月に1回以上、通水作業をおこなうと、錆や劣化を防ぐことができます。
また、高圧洗浄で配管内の汚れを除去すると、水の流れをスムーズに保つことができるでしょう。
ただし、古い配管の場合は、高圧の水を流すと破損するリスクがあるため、注意が必要です。



ポイント②害虫駆除


空き家は、害虫の住みやすい環境です。
とくに、シロアリは木造建築物の主要な敵であり、放置すると建物の構造部分を破壊するリスクがあります。
空き家管理の際は、こまめな掃除とシロアリ対策工事をおこなうと、被害を予防できます。
シロアリ被害は、一度進行すると修繕費用が高額になるため、早めの対策が必要です。



ポイント③カビやほこり対策


前述のとおり、カビやほこりは、健康に悪影響を及ぼすだけでなく、建物の劣化を早める原因ともなります。
そのため、定期的な換気や掃除をおこなうことが大切です。
とくに、防犯対策として雨戸を閉めている場合は、湿気がこもりやすくなるため、より頻繁な換気や掃除が必要です。
最低でも月に1回は、空気の入れ替えをおこないましょう。



ポイント④早めに売却を検討する


しかし、空き家が遠い場所にあり、定期的な訪問が難しい方もいらっしゃるでしょう。
そのような場合は、売却を検討するのがおすすめです。
空き家は、管理の手間だけでなく、メンテナンス費用や固定資産税などのコストがかかります。
賃貸活用した場合でも、これらのコストが収益を上回る場合、経済的な負担となります。
空き家を売却すれば、これらの管理コストや維持コストを削減できる点がメリットです。
とくに、相続した空き家は、相続開始から約3年以内に売却すると「被相続人の居住用財産(空き家)を売ったときの特例」により、最大3,000万円の特別控除が受けられる可能性があります。
ただし、特例を受けるにはいくつかの条件があるため、売却を検討する方は、お気軽に弊社までご相談ください。

まとめ

空き家は放置すると、換気不足や雨漏り、配管の錆び、害虫や動物の侵入が原因で劣化しやすくなります。
劣化すると売却・賃貸活用が難しくなったり、特定空家に指定されたり、放火・倒壊のリスクが高まるなどのデメリットがあります。
管理のポイントは、定期的な通水と換気、害虫の駆除ですが、管理が難しい場合は早めに売却をご検討ください。

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