2024.12.26
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築30年の家の価値は?売却に有利な条件や方法を解説

この記事のハイライト
●築30年の住宅は耐用年数がなく境界も曖昧なケースが多いため、価値はほぼゼロと判断されるのが一般的
●立地条件や利便性が良かったり、マンションの場合は大規模修繕の直後であることなどが売却に有利な条件
●売却方法として古家付き土地として売ることやホームインスペクションを実施することなどが挙げられる
建物は築年数の経過とともに価値が減少するため、古いほど売れにくくなるといわれています。
築古の家は需要が減り、新しい家に比べて売却しにくいため、売り出し方がとても重要な点です。
今回は築30年の中古住宅の価値や、売却に有利な条件、売却方法について解説します。
築30年以上の住宅の売却を検討している方は、ぜひ参考になさってください。
目次
- ・1. 売却価格を決めるポイントとなる築30年の家の資産価値は?
- ・2. 築30年でも売却しやすい家の条件
- ・3. 築30年の家を売却する方法
- ・4. まとめ
1. 売却価格を決めるポイントとなる築30年の家の資産価値は?

資産価値はどのくらい?
築30年の家の価値は、ほぼゼロと判断されるのが一般的です。
建物は築年数の経過とともに資産価値が下がり、最終的にはゼロと見なされる会社もあります。
そのため、建物部分の価値は加味されず、土地の価格のみで取引されることが多いでしょう。
国土交通省の「土地総合情報システム」というサイトでは、エリアごとの取引履歴を確認できます。
たとえば横浜市や川崎市の取引データを参照することで、実際の売買価格や築年数との関係を把握できるでしょう。
資産価値がほぼゼロになる理由とは?
築30年の家の資産価値がほぼゼロとされる主な理由には、以下のような点があります。
- ・耐用年数が残っていない
- ・境界が曖昧なケースが多い
- ・耐震基準に対する不安がある
とくに、耐用年数(法的に使用できるとされる年数)が過ぎている住宅は、金融機関の担保価値もないとみなされることがあります。
木造一戸建ての耐用年数は約22年とされており、それを超える築30年の家は、資産価値が低いと評価されるのです。
また、古い家は境界がはっきりしていない場合もあり、その際にトラブルになる可能性も。
境界が不明瞭な土地は、買主の不安材料となり、売却しにくくなることもあります
2. 築30年でも売却しやすい家の条件

一戸建ての条件1:立地が良い
築30年の一戸建てでも、立地が良ければ売却しやすくなります。
駅から近かったり、買い物や通勤に便利なエリアであれば、土地のニーズが高まります。
また、生活施設が充実している地域であれば、相続で取得した空き家なども、資産として活用しやすいです。
一戸建ての条件2:土地の形状がシンプル
整形地(正方形・長方形など)は活用しやすいため人気が高く、売却にも有利です。
反対に、不整形地は使いにくく、価格も下がる傾向にあります。
一戸建ての条件3:間取りがシンプル
買主がリフォームしやすいようなシンプルな間取りの住宅は、売却にも有利です。
とくに中古住宅市場では、こだわりの強すぎる間取りよりも、万人受けする設計のほうが歓迎されます。
マンションの条件1:立地が良い
一戸建てと同様に、マンションでも立地は大きな判断材料です。
「駅近」「通勤・通学に便利」「スーパーや病院が近い」といった条件が揃えば、築年数が古くても売りやすくなります。
マンションの条件2:大規模修繕の直後
大規模修繕のタイミングで売り出せば、外観や共有部が整備されており、資産価値が高まる可能性があります。
外壁塗装や防水工事などが済んでいると、内覧時の印象も良く、買主の購買意欲を高められます。

3. 築30年の家を売却する方法

方法1:古家付き土地として売る
解体せず、古家付きのまま土地として販売する方法があります。
解体にかかる費用や、固定資産税の負担増を避けられるのがメリットです。
最近では、古い家を購入し、自分好みにカスタマイズしたいと考える層も増えており、一定の需要があります。
地域によっては「相続したまま放置されている家」を活用する手段としても有効です。
方法2:ホームインスペクションを実施する
住宅の売却際には、ホームインスペクション(住宅診断)を受けるのも有効です。
専門家による建物の状態確認は、買主の不安を取り除き、安心して取引できる環境を整えます。
最近では、住宅診断を無料で実施している不動産会社もあるため、ぜひ利用を検討してください。
方法3:リフォームやリノベーションをおこなう
見た目や機能を刷新することで、買主の印象が良くなり、早期売却につながります。
ただし、かかる費用と売却価格のバランスを考慮することが重要です。
不動産会社と相談のうえ、費用対効果を見極めましょう。
4. まとめ
築30年の住宅は、耐用年数切れや境界問題などにより、価値がほぼゼロとされるのが一般的です。
しかし、立地や土地形状、マンションの修繕履歴などによって、売却のしやすさは大きく変わります。
古家付き土地として売る、ホームインスペクションを活用する、リフォームを施すなどの方法で、早期売却を目指しましょう。
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